自分の持った夢に自分の人生はおおむね比例する結果を生む
これはソフトバンク会長の孫正義さんの言葉です。
僕は孫さんほど偉大じゃないですけど、100%共感できる内容ですね。
ゴール設定の本質を突いた言葉だと思います。
人生は『予感』へと向かうようにできている
どんなゴールを持って日々を生きるのかで、人生の質そのものが変わってきます。
「ゴールを持つなんて煩わしいな・・」
って思うかもしれませんが、実はみんなゴールを持っています。
『未来の予感』ってヤツです。
自分でゴール設定していない人も、なんとなく抱いている『未来の予感』へ向かって現実は動いていきます。
ゴール設定の2パターン
② 気づかないうちに他人にセットされてる
上記の通りです。
①は後で解説します。問題は②です。
ほとんどの人は他人によってセットされたゴールに従って、人生を歩んでいます。
「いやいや、そんなわけねーだろ!」
って思いますか?
ちょっと考えてみましょう。
大前提として、人間の自我(性格)というのは、それまでに経験してきた『記憶という情報』によってできています。そして、その記憶情報のほとんどは、社会や自分を取り巻く人たちからの刷り込みです。
人間は忘れる生き物ですが、それはただ『覚えていない』というだけで、経験情報はすべて脳内にストックされています。
どこにストックされているのか?
『潜在意識』の領域にです。
人間の意識の95%以上は潜在意識です。つまり、自覚できない領域がほとんどなわけです。
人間はこの潜在意識の領域で『予感』を抱きます。そして、人生というのは、この『予感』へ向けて舵取りされるようにできています。『予感=ゴール』に近づくように無意識の選択が働くからです。
もう一度言いますが、
未来の予感 = 潜在意識にセットされたゴール
です。
自分でゴールを設定していない人は、受動的にインプットしてきた情報によって気づかないうちにゴールがセットされているわけですが、これって「自分の人生を生きている」と言えるんでしょうか?
何となく生きていると、未来は過去のパターンの延長線上にしかありません。『予感』は記憶によって作られるからです。
「10年後も今と同じような生活を送っている」という予感を持っているなら、人生はそちらへ向かって進みます。
例えば、
・同じ会社で係長から課長に昇進した
・給料が勤続年数分上がった
・家のローンを経過年数分払い終わった
・相変わらず週休二日
・サーフィンは週末だけ
などなど。
別にこんな生き方が悪いと言うわけではないですが、過去のパターンという鎖に縛られて生きているように見えなくもないですね。
一度きりの短い人生、自分の意思で未来を決めて生きていきたいと思いませんか?
未来を自覚的に選択することへの恐れ
とは言え、ゴールを設定することに対するためらいも少なからずあるかもしれません。
理由はこれだと思います。
「他の選択肢も残しておきたい」
ゴールを設定してしまうと、当然ながらそれ以外の可能性は薄まってしまいます。
逆に、ゴール設定をせずに、何となく生きていると未来の選択肢は無数に存在しているように感じると思います。
でも、考えてみてください。
その漠然と抱く、無数にある未来の可能性ってそんなに重要なんでしょうか?
断言できますが、それらの選択肢も過去の延長でしかないです。自分の望む人生を生きようと思ったら、過去からのパターンへの執着心は、くしゃっと丸めてゴミ箱に捨てちゃった方がいいと思いますね。
自分の未来は自分で決める(ゴール設定)
これ以外に自分の人生を生きる方法はないように思います。
ゴール設定をするとこうなります
ゴールを決めて、それに向かって行動することで自己成長が加速します。
はっきり言って、メリットだらけです。
① 過去のすべてが肯定される
自分が向かう未来が明確になると、過去のいろんなことが肯定されます。
「あの時の出来事は、ここへ向かうための布石だったんだなぁ」
と感じるはずです。
僕の場合、鬱だった時期が長かったんですけど、その中で色々考えたり試行錯誤してきた経験の全てが情報発信のための布石だったんだという強い確信がありますね。
② 『自分の軸』が簡単にはブレなくなる
「自分の行動の全てがゴールに紐づいたものになる」って言い方をしてもいいですね。
『自分軸』って言葉を何となく使っちゃってる人は多いですけど、これ具体的に言うと、『ゴールと今の自分を結ぶ一本の線』のことなんです。
ゴールへの臨場感が強ければ強いほど、ゴールと関係のない誘惑に対して心がブレなくなります。
自分でビジネスをやっていこうと決心した人は、安易に宝くじに手を出したりしなくなりますね。
③ 新しい仲間ができる
ゴールへ向かって動き出すと、不思議と自分に共感する仲間との出逢いが生まれます。
『類は友を呼ぶ』と言ってもいいし、『引き寄せの法則』が働くと言ってもいいでしょう。
過去のパラダイムにいるそれほど重要でない人との関係が薄くなって、理想の未来に関係した大切な仲間ができます。
生涯に渡って付き合っていくような、そんな仲間と出逢う可能性もありますね。
④ ゴールからエネルギーが流れ込んでくる
ゴールを決めると、それまで分散されていたエネルギーが一つに集約されて、エネルギッシュな日々を送るようになります。
周囲から見れば目標に向かって生き急いでいるように見えるけれど、当の本人にはまったくそんなことはなく、もちろん努力しているという感覚もありません。
「自分がやりたいことを当たり前のようにやっている」
「行動したくて仕方がない」
「やらない理由がない」
こんな感じでしょうか。
モチベーションまみれになるはずです。
⑤ 他人を過去で判断しなくなる
他人を学歴や肩書き、キャリアで判断しないようになります。
判断基準は『その人がどんな未来へのヴィジョンを持って生きているか』。
この視点の方が、人間の本質を見ている感じがしますね。
⑥ 心が若々しくなる
心が老け始めるポイントというのは、挑戦することをやめた時だと思います。
挑戦し続ける気持ち、学び続ける気持ち、未来へと向かう気持ちが精神的な瑞々しさを保ちます。
こんなところでしょうか・・。
挙げようと思えばもっと出てくる感じがしますが、キリがないのでこれくらいで。
未来の記憶を集める
夢を達成できる人とできない人の唯一の違いは、
その夢をどのくらい心の底から達成したいと思うか
これも冒頭のムービーでの孫さんの言葉です。
でも、ぶっちゃけパッションがない人がいくら力んでも、強いモチベーションって生まれてこないですね。
ここに『ただ頭の中でゴールを設定することの限界』があるわけですが、最先端のコーチング理論では、これに対する解決策もちゃんと用意されています。
ゴールに臨場感を与える
そのゴールにリアリティを感じることができれば、その未来は確信となって、やがて現実のものとなります。
ゴールが鮮明であればあるほど、孫さん流に言えば「心の底から達成したい」という気持ちが生まれるわけです。
じゃあどうすればいいか?
思考パターンは、記憶と経験によって作られています。
ですので、過去のパターンに沿って行動しているだけじゃ、過去の延長線上の未来に行き着くだけです。それとは違う未来が欲しかったら、自分がまだ知らない情報をゴールに肉付けしていく必要があります。
「未来の記憶(情報)を集めていく」と言ってもいいですね。
具体的には、ゴールに関する情報に浸ること。
これに尽きます。
例えば、こんな感じです。
・ゴールに関連する本を読みまくる
・YouTubeを使って、ゴールを達成している人の話を聞きまくる
・その人の思考回路から行動までの全てをモデリングする
・実際に会いに行く
・ゴールへ向けて実際に行動する(これが一番重要!)
ゴールの臨場感を高める方法は、もっと色々ありますが上記のことを実践するだけでも、かなり脳ミソに変化が表れるはずです。
ゴールへ向けての行動を繰り返していけば、やがてそれは習慣化されます。
顕在意識、つまり思考は容易にウソをつきますが、潜在意識はいつだって正直者です。潜在意識は無意識の行動として現れます。
習慣化されたということは『ゴールが潜在意識にセットされた』ということです。
理性を使ってパッションを生み出す方法です。
創造者として生きる
未来へのゴールを持っている人とそうでない人では、見えている世界がまったく別次元です。
僕は両方経験しているので、体験ベースで言えます。
ゴールをしっかりセットすることができれば、他人にどう思われようが気にならなくなります。
サーフィンを始めた頃を思い出してみてほしいんですけど、無我夢中になったと思うんですよね。
未来で波に乗れている自分を想像して、そのための情報を集めまくったはずです。
YouTube も観まくったと思うし、人によってはサーフショップに足繁く通って先輩の話を聞いたり、ベッドにサーフボードを置いてテイクオフの練習をしたり・・・。
自分で、『波に乗るんだ!』というゴールを設定して、そこに向かうために取った行動がまさに今回話した内容なんです。
これをサーフィンだけではなく人生レベルで実行したら、どれだけ人生が豊かになるか想像できますよね?
僕がサーフィンを始めたのは30手前だったので、どっちかと言うと遅い方の部類だと思うんですが、人生を変えるのに遅すぎるということはないと思います。
それは理性の力によって、『運命の奴隷』から『人生の支配者』に変わる瞬間です。
ここからが本当の人生のスタートだと思いますね。
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