サーフィンの魅力は波乗りの快感だけに留まらず、サーフィンが持っている文化的背景にも表れているように思います。

 

『サーフカルチャー』

 

それは人生を彩り豊かなものにする要素にあふれています。

 

サーフカルチャーと言えば、音楽・アート・旅・ファッション・車・ライフスタイル・ヨガといったものを連想すると思います。

でも、これってちょっと不思議な感じがしませんか?他のスポーツにはあまりない組み合わせです。

しかも、音楽・アート・旅・ファッション・ライフスタイル・ヨガ、どれも『自由』を連想させます。

 

以前、『サーフィンと自由』についての記事を書きましたけど、このサーフカルチャーが持つ独特の雰囲気が、サーフィンの自由なイメージを後押ししているように感じます。

 

 

なぜサーフィンと音楽なのか?

なぜサーフィンと旅なのか?

なぜサーフィンとアートなのか?

 

この掛け合わせは、一体どこからやってきたのか、そしてこれからどこへ向かおうとしているのか。

そのことを少し紐解いてみましょう。

カウンターカルチャーからの影響

サーフィンはカウンターカルチャーの影響を強く受けて発展してきた、というのが一つの答えです。

 

カウンターカルチャーと聞いても、いまいちピンと来ないと思いますが、すごく大雑把に言うと、

カウンターカルチャー = ヒッピーカルチャー

です。

 

カウンターは、

【counter;反対する、逆らう、対抗する、反論する】

です。

 

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サーフィンが最初にドカッと人気を得たのが60年代。

ヒッピーカルチャーが生まれたのも60年代です。

そして、当時のヒッピー達を常に一緒にあったのが、音楽・ファッション・アート・旅・自由です。

サーフィンとヒッピーカルチャーの親和性

サーフィンというのは、物質社会の対極にあるようなスポーツですね。

 

複雑で不自由なシステムへのカウンターとしてサーフィンを捉えている人も多いんじゃないでしょうか?

 

で、ヒッピーカルチャーというのも、本質は資本主義社会・物質社会へのカウンターです。

【システム=不自由】に対するカウンターとしての文化がヒッピーカルチャーなわけです。

 

ヒッピー達は資本主義社会・物質社会に対抗するように音楽に熱中し、独自のアートを生み出し、最小限の荷物をバッグに詰め込んで放浪生活を送りました。

サーフィンの大衆化に貢献したサブカルチャー

 

例えば
the Beach Boys  1961~

The Endless Summer  1966

 

1960年代、映画と音楽の力も借りて、サーフィンは黄金期を迎えます。

まず最初に、カリフォルニアでサーフィンはポピュラリティを獲得しました。

サーファー達は海の近くに移り住んで、仕事もせずに多くの時間を海で過ごすという独自のライフスタイルを持つようになります。

 

また、『エンドレス・サマー』を観たサーファー達は、多忙で窮屈な社会から逃れるように、パーフェクトな波を求めて世界中を旅するようにもなったのもこの頃です。サーフトリップというものが顕在化し始めたわけです。

 

ビーチ・ボーイズもカリフォルニア色の強い曲をたくさん作っています。ビーチ・ボーイズだけでなく、当時のロックミュージックはカウンターカルチャーそのものです。

余談として、サーフィンをテーマに多くの曲を生み出してきたビーチ・ボーイズですが、実はドラムのデニス・ウィルソン以外はサーファーじゃなかったりします。

ヒッピーに対する誤解と正論

世間一般ではヒッピーのイメージって、ぶっちゃけあんまり良くはないですね。というか、誤解と偏見に満ちてると思います。

 

ヒッピーカルチャーのコアは、『人間としての理想の生き方の実験』です。

当時、人生をかけて時代を変えようとしていた彼らは、思考停止状態でシステムに何の疑いを持たずに生きていた人たちより、はるかに時代の先を歩いていたんじゃないかと思います。

 

とは言いつつも、規制がまだゆるかったとは言え、ドラッグと共に自堕落な生活にハマっていったのは一つの失敗事例ですね。

 

現代においても、ヒッピー的な人生に憧れて、当時の生き方をそのまま踏襲している人たちもいるようです。中にはヒッピーについての理解がないまま、ファッションとして彼らの生き方を模倣しようとしている人さえもいます。

僕もちょいちょい会ってきましたが、はっきり言って時代遅れ感を否めません。

前進する気配ゼロなのが、ちょっと残念ですね。

サーフィンにおける大衆消費文化

当時、サーフィン関連のアイテムはハワイとカリフォルニアを中心に販売消費されていましたが、あれから半世紀、サーフカルチャーは今や巨大産業になって世界中でマーケティングを展開しています。

 

ファッション、ヨガ、音楽、絵画、スケートボード、カフェ、ロハス、インテリア、車、旅行代理店、などなど。

いろんなものと結びついて、世界中で消費されています。

 

サーフカルチャーの懐は、本当に深いと思います。

どんな文化でも受け入れて、化学反応を起こせるポテンシャルを持っています。

 

個人的にはバイクと融合した『Deus Ex Machina』なんかすごくカッコイイと思うんですが、オーストラリアでは、あまりにも大衆消費されすぎてユニクロと同レベルのブランド力になっちゃってる感があります。

チャングーなんかに行くと、デウスのショップってスタイリッシュでクールなんですけどね。

これからのサーフカルチャー

これまで、サーフィンは様々なカルチャーと融合しながら、商業化の後押しと共に他にはあまり類を見ない独自の発展の仕方をしてきました。

サーフカルチャーは今後も、もっと自由にいろんなものを取り込みながらサーファーの新しいライフスタイルを提示し続けるはずです。

 

個人的には『学問』と結びついたらおもしろいんじゃないかと思ってます。

今までにない組み合わせです。そして、それがビジネスになると尚いいですね。

【サーフィン×学問×ビジネス】って最高に魅力的な組み合わせです。

 

ヒッピー達は、ある意味、商業化(ビジネス)に対するアンチを投げかけてたわけですが、この資本主義社会でビジネスを否定すると迷走してしまいます。

かつては、サーフカルチャーが拡大するきっかけを作ってきたのは資金力のある企業や、影響力を持ったアーティスト達だったりしたわけですが、これだけネットインフラが整備された今、個人レベルで大企業ができないことや思いつかないことができるようになりました。

 

これからのサーフカルチャーは個人から生まれてくる感じがしますね。

 

サーフィン×農業

サーフィン×アジアン料理

サーフィン×ライフコーチング

サーフィン×プロの遊び人

などなど。

 

なんだってやれそうです。

 

これだけ個人でクリエイティブに生きていける時代、これからは独創的でユニークなサーファーが、新時代のサーフカルチャーを創造していくんじゃないないでしょうか。

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