以前、サーフスクールでサーフィンを体験した人と話した時、こんなことを言っていました。

「立てたよ。けっこう簡単だった。」

スクール経験者にありがちな感想ですが、この発言に対してサーファーは心の中でこう思ってるはずです。

「いや、あれはいまいちサーフィンじゃない・・・。」

 

サーフスクールでのサーフィン体験では10人中10人が立てます。でも、スクール体験で「なんだ、サーフィンってこんなもんか」とは思って欲しくはない、というのがサーファーの本音です。

 

サーフィンを始めたばかりの人にこんなこと言うのもアレですが、サーフィンはホントに難しいです。10人サーフィンを始めたら7~8人は挫折すると言われています。

もしあなたが本格的にサーフィンを始めて、海に通い始めているなら十分すぎるくらい感じているはずです。想像してた以上に難しいことに。

 

サーフィンが本当におもしろくなるのは、うねりからテイクオフして横に行けるようになってからです。ここまで来れば、モチベーションと情熱のクルーズコントロール状態になって「サーフィンをやめる」と言う選択肢が消えます。

でも、それまではおそらく修行のような日が続くかもしれません。他のサーファーに怒られたり、ゲットすらできない日もあるかと思います。でも、サーファーはみんな通ってきた道です。

沖で気持ち良さそうに波に乗っているサーファーもかつてはビギナーでした。簡単に乗っているように見えるかもしれないけれど、初心者の時期をスキップしていきなり乗れるようになったサーファーなんていないんです。

 

横に行けるようになるためにはどうすれば良いのか?

この質問に対して、「細かいことはいろいろあるけれど、とにかく海に通いまくれ」というのが一つの答えになるわけですが、そうは言っても途中で心が折れてしまうのが人間ってもんです。

 

挫折した人とそうでない人を分けるのは何なのか?

そのことについてマインドセット的な観点から、具体的に解説してみます。

ビギナーの運命を分かつもの

途中でやめてしまった人と、横に行けるまで(サーファーになるまで)踏ん張れた人との違いは波に乗っている未来の自分を鮮明に想像することができたかです。

 

「思考は現実化する」という言葉がありますが、あれは思考というよりはむしろ、強いイマジネーションのことを指しています。

未来の自分を臨場感豊かに思い描くことができれば、そこからエネルギーが流れ込んできて行動へと駆り立てます。想像力がモチベーションの源泉になるのです。

想像力と臨場感(リアリティ)

サーフィンを始めた人はみんな、気持ちよく波に乗れている将来の自分というのを想像しているかと思いますが、その『想像力』にはもちろん人によって強弱があります。

 

「オレも乗れたらいいなぁ」ぐらい気持ちで海に通っている人は、未来の自分のイメージもぼや~っと不鮮明なはずです。このままでは、なんとなく辞めていく可能性が高いですね。

一方、「自分にはできて当然だ」という気持ちで海に通ってい人は、波に乗っている自分を臨場感豊かに思い描けていると思います。そういう人は、当然のように行くところまで行くでしょう。

 

自分の想像力のリアリティの強さが明暗を分けるのです。

思考は現実化する

認知科学では、『想像したものが現実になる』ということが明らかになっています。『想像』とは言っても、思考レベルではなく心の奥底、つまり潜在意識レベルで信じている必要があります。

顕在意識と潜在意識では、潜在意識の方が圧倒的に強いパワーを持っています。

頭でいくら「オレはできるようになるぞ」と考えても、潜在意識が「そうは言ってもムリくね?」と思っている限り、行動は『できない方』へと引っ張られるのです。

理想の未来を臨場感豊かに想像できると、心の底に「自分にはできるはずだ!」強く信じる気持ちが生まれます。そして、それは『確信』に変わり、やがて現実になるのです。

イチローは想像力豊かだった

あまりにも有名な作文なのでご存知かもしれませんが、イチローが小学生の時に書いた作文です。

これでもかってくらい具体的に未来の自分を思い描いています。

 

で、20年後のイチロー選手です。

リアリティを持って自分の未来を想像し続けてきた結果です。

臨場感を高める3つの方法

自然発生的なモチベーションを頼りに目標に向かうというのは心もとないです。人間の心情は移ろいやすですから。とりわけサーフィンというのは壁だらけです。簡単に心が折れてしまいます。

もう一度言いますが、未来の臨場感が鍵です。次にこの『未来への臨場感』を高める効果的な方法を3つほど紹介します。

サーフィン動画でイメージのシャワーを浴びる

理想の未来をリアルに想像できないのは、それに対する情報が足りていないのが原因です。ですので、サーフィンに関する情報をたくさんインプットしましょう。

YouTube 『Nobody Surf』で動画を観まくって脳内をサーフィン漬けにするといいですね。また、サーフムービーを観てその世界観に浸るのも効果的です。

オススメは『Step Into Liquid』というドキュメンタリー映画です。サーフィン映画としては注目されることは少ないですが、初心者からプロまで総出でサーフィンの素晴らしさを伝えてくれます。胸の奥から『熱いもの』込み上げてくると思います。

先輩サーファーと一緒に過ごす

未来側の人と一緒に過ごすというのは、自分の意識を高める最も手っ取り早い方法です。人間の潜在意識というのは、顕在意識よりもはるかに膨大な情報を吸収・処理しています。

先輩サーファーと一緒に同じ場で時間を過ごすことによって、動画や画像、文章では得ることができない『感覚』というのを、毛穴から吸収することができます。

 

サーフィンを教えてくれる先輩が身近にいない場合は、サーフショップがサーフコミュニティのようになっているので、そこにコミットするのがいいと思います。

ただ、クレクレ君にならないよう注意してくださいね。

・情報をクレ

・教えてクレ

・仲間になってクレ

・面倒見てクレ

これではただの鬱陶しいヤツになりかねません。まずは自分から「GIVE」する姿勢を持つことが大切です。具体的には、お世話になっているショップでボードやウェットを購入するのがいいですね。

身体で覚える(習慣化する)

矛盾しているように聞こえるかもしれませんが、イメージ力を高めるためには実は行動することが最も大事です。これはもう「卵が先か鶏が先か」って話になってきますが、行動し続ければ臨場感は高まっていくし、臨場感が高まれば行動する動機も生まれます。

行動は回数をこなすことで習慣化されます。行動が習慣化されるということは、「無意識的にできるようになる」ということです。身体動作習慣化されて理想に近いものになっていけば、ゴールにリアリティを感じられるようになってきます。

 

海に通うのを習慣化するのはもちろんのこと、家でもHow to 動画を観つつ、サーフィンでの動きを反復練習して身体に覚え込ませるといいですね。

 

ただ、一つ注意点があります。

サーフィンというのは動いている波の上を滑走するスポーツがゆえに、正しい動きを言語化して体系化するのは極めて難しいです。ですので、間違ったサーフィン理論というのもかなり出回ってます。

間違った動きを身につけると、後からそれを矯正するのはかなり大変です。ですので、誰から学ぶのか、どのサイトから情報を得るのか、というのは気をつけた方ががいいですね。

オススメは【Rev.wetsuits】の林さんのサーフコーチングです。

数多くのサーフコーチの中でもダントツの知識量と再現性だと感じてます。

挑戦の先に見えるもの

横に滑れるようになるかというのは、サーフィンを始めた人がぶつかる最初の大きな壁です。そこを乗り越えることができるかどうかというのは、運動神経やセンス云々というよりはむしろマインドセットによるところです。

そのマインドセットというのが『未来に対するリアリティ』なんです。

 

ショーボードというのは、上手い人がたくさん乗れて、下手な人はなかなか乗れないという弱肉強食的世界です。特にサーフィンを始めた頃はパドルも思うように進まず、時には見ず知らずのサーファーに怒られたりして、萎えることもあるかもしれません。それでも、ゴールを思い描いて挑戦し続けて欲しいと思います。

未来の自分の姿に確信を持つことができれば、無我夢中で挑戦し続けられます。気づけば、サーフィンの虜になっちゃってるはずです。

最後に:自分の未来の姿を自分で決める

よく「自分の気持ちに正直に生きる」という言葉をよく耳にしますが、そういう人は「自分の気持ちに従ってやってみたけど、向いてないみたいだからやっぱりやめた」なんてことを平気で言います。

これじゃどこにも辿り着けないですね。同じところをぐるぐるしながら、その時その時の気分に流されて生きていくことになります。

何かを達成してきた人というのは、たまたま強い意志を持てた人ではなく、強い意志を自分で生み出してきた人です。

 

強い意志 = ゴールの臨場感

です。

 

サーフィンに限らず、自分が思い描くゴールを設定してそこに向かって挑戦し続けるのは素晴らしい生き方ですね。

 

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